年寄りだらけの国が抱える問題点。3人に1人が65歳以上となる日本で問題解決の糸口はあるのか?

日本社会が抱える闇

どうも、妖狐(@yo_ko)です。

   

先日、87歳の男性が運転する車が暴走し計10人がはねられ、母娘2人が死亡するという大惨事が起きました。

     

     

白昼に起こった悲惨な事故。運転しておられた高齢男性は日頃から足が悪かったそうです。本当に防ぐ手立てはなかったのでしょうか?

    

年寄りだらけの国が抱える問題点

高齢者の運転による交通死亡事故は、何も今に始まったことではありません。

   

近年の事故一覧

・2015年10月、宮崎県で73歳男性運転の車が歩道を暴走。歩行者2人が死亡。5人が重軽傷。

・2016年3月、群馬県で73歳男性運転の車が小学生の列に突っ込み、小学1年の男児が死亡。

・2016年10月、横浜で87歳男性運転の車が児童の列に突っ込み、小学1年の男児が死亡。

・2016年11月、栃木県で84歳男性運転の車が病院玄関に乗り上げ、1人が死亡。3人が重軽傷。

・2018年2月、東京で70代男性運転の車が店舗に突っ込み、歩行者1人が死亡。

・2018年5月、神奈川で90歳女性運転の車が信号無視、4人をはね、内1人が死亡。

    

上記のように、幼い児童が亡くなるケースも後を絶ちません。ご両親の心中は察するに余りあるでしょう。許されざる事態です。

     

ニュースやメディアに取り上げられるものは氷山の一角。実際は、目も背けたくなるような悲惨な事故が、今この瞬間も起ころうとしているのが現状なのですよ。

   

死亡事故発生件数

下記は、内閣府より出ている「免許人口10万人当たりの死亡事故発生件数」のデータです。

      

画像出典:内閣府 より引用

       

これは平成28年度のデータになりますが、75歳以上の年齢層の事故生件数が突出して高いのがお分かりになられると思います。

   

注目すべきは、無茶な運転・不慣れな運転などで最も高いであろうと予測されていた16〜24歳の年齢層よりも多いという事。

    

全年齢層の中で高齢者の事故発生件数が最も高くなってしまう理由はなぜなのでしょうか。

   

運転への危機感

高齢者にありがちな特徴の一つとして、自分が歳を取っている事に鈍感な点があげられます。肉体的な能力は大幅に落ちているのに、全盛期のままのような錯覚に陥るのです。

   

例えば、温度の感知。年配の方が真夏でも熱いお茶を飲まれるのはよくある事ですが、これは皮膚の温度感知が若い人に比べて鈍くなっているのを意味します。

   

若い人が汗をダラダラ流している隣で、汗を一滴も出さずに涼しい顔をされている老人。しかし、サーモグラフィーで見てみると、老人の体内の方がはるかに温度が高いのです。

     

エアコンをつけずに熱中症で亡くなる事件も起こっていますが、温度感知機能が鈍くなるというのは命を脅かすほどに危険な事なんですよ。

     

ある程度の年齢を超えたのなら、本来は老いを自覚すべきです。ですが、この日本の風土、あるいは土壌といったものがそれを許しません。

    

日本には敬語というものが存在します。これは無条件で年上の人を尊敬しなさいという言葉。他にも年功序列など、年齢だけで人の価値を推し量る機会が圧倒的に多いです。

    

このような年齢を敬う文化が高齢者の驕りや慢心につながり、運転への危機感を低下させます。

     

老若男女が共存していく為に必要なもの

私自身、限界集落と言えるような田舎に住んでいる経験から、お年寄りの方でも車に乗らないと生活ができない事実は認識しています。

    

そこに近親者や家族、あるいは地域住民の方がいなければ、おそらく彼らの生活は成り立たないでしょう。人というのは文字通り、支え合って生きているのです。

    

昨今、次世代のインフラとして注目を集めている5G。そして自動運転。あるいは自動ブレーキ搭載の義務化。このような最新のテクノロジーを使えば、事故を減らせるのは目に見えています。

    

しかし、この日本では変化を嫌うたくさんの人々により、そこに至るまでの長い道のりが存在するのです。

    

印鑑業界に学べ

2019年3月、デジタル手続き法案(行政手続きのオンライン化)に対して、印鑑の存続を求める業界団体から反対の声明があがりました。

    

彼らの主張を要約するとこうなります。

     

印鑑業界さんの主張

・ワイらが作ったハンコが日本の経済を発展させたんや

・ハンコは芸術作品や

・ハンコは売れるんや

・利益出るんや

・ハンコ無くすんやったらワイらに金くれや

    

印鑑やハンコは日本独自の文化であり、貴重な日本の文化を失ってしまうという意見は一理あるでしょう。

    

しかし、この主張の最も注目すべき点は、「文化を残す」ではなく「自分の利益」に焦点が当てられている事です。

    

仕事というのは時代によって移り変わります。私が生まれる前には「電話の交換手」という、れっきとした職業が存在していました。

  

ですが、今はみなさんご存知の通り、スマホがありますよね。若い世代の多くの家庭では固定電話もありません。つまり、それにまつわる仕事も無くなったという事です。

     

では、自動運転ならどうなるでしょう?まずは運転手が必要なくなります。自動車だって今みたいには売れなくなりますね。

日本人の自動車保有率は高く、約2人に1台所有している計算になる。しかし、実際には自動車に乗っている時間よりも駐車場に停めてあるだけの時間の方が長く、自動運転による流動化で自動車が不要になる可能性は極めて高い。

    

印鑑業界と同じように、自動車業界も反対声明をあげる日の事が、容易に頭に浮かんでくるのは私だけでしょうか?もし国が、このような文明の進化によって無くなる業界を補助したら、間違いなく日本は潰れますよ。

     

下記は科学者ダーウィンの言葉。

     

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。

出典:チャールズ・ダーウィン 進化論

     

これは恐竜が絶滅したほどの気候の変動に対応できた、我々の祖先である哺乳類の事を指しています。恐竜よりもはるかに弱い哺乳類が生き残れたのは、変化したからなんですね。

     

これを踏まえて、あなたならどうしますか?変化しますか?それとも・・・・

    

     

3人に1人が65歳以上となる日本

2018年度の訪日外国人旅行者数は約3119万人。過去最高の訪問者数を記録しました。

    

これはひとえに国の認知度だけで成し遂げたのではありません。安全性。礼儀正しい国民性。整ったインフラ。高いテクノロジー。そしてその中にも残る、貴重で色鮮やかな伝統文化の数々。

    

これらが融合し日本という一つの国を作り上げているからです。

    

そしてこの国の基盤を作り上げてくれたのは、今現在のお年寄りの方々。彼らの活躍があって今の私達があるのを忘れてはいけません。

    

先進国内で競い合うように起こっている高齢化。これは地球の長い生命の歴史の中でも、類を見なかった事態と言っても過言ではないでしょう。

      

医療の画期的な進歩により、若い人間よりも老いた人間の方がたくさん存在しているという矛盾を生み出したのです。

    

今後、人類は試される事になります。

     

変化して生き残っていくのか。それとも争って死んでいくのか。

    

特に人口の3分の1が高齢者となる日本は、その行く末として世界中から注目を集めるでしょう。だからこそチャンスなのです。

    

もしこの問題を乗り越えて、高齢化に対応できた国としてのロールモデルになれたのなら、日本は世界中に権威を示せるのですから。

     

老いと若きが両立するためにはお互いが歩み寄る必要があります。権利や富を握る既得権益の老人達が変わらない限り、国外に若い優秀な人材が流出するのを止めるすべはありません。

    

仮に私が日本から出て行ったとしても、日本という国に生まれられた事。そして日本人である事には感謝してもしきれませんね。

   

世界中のどの国よりも素晴らしい国であると、自信を持って言える国だから。

    

年寄りが経営者であり続けるなら、せめて若い人の悪口を言わないという保障をしてほしい。もうひとつの注文は、時代の変化を勉強すること。やってみると、それが年寄りにとっていかに難しいかが良くわかる

出典:本田宗一郎

      

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