排便の時に痛み、長引くとつらい痔。

でも、病院に行くのは恥ずかしいから・・・
そんな事を言ってると、どんどん酷くなる一方ですよ?放置は決して、良い結果を生みません。
この記事では、私が人生で初めて痔の診察をうけた時の話を書いていきます。あなたも勇気を出して病院へ行ってみませんか?
痔の治療のために人生で初めて肛門科へ行ってきた

どうも、妖狐(@yo_ko)です。
私がおしりに違和感を感じ始めたのは、約1週間ほど前のことでした。
最初は痛みが全くなく「何かおしりが変な感じがするなー」程度の、軽い残便感のような症状だったんですが、それから数日後、突然おしりに痛みが・・・。
そして、ふき終わったあとのペーパーに鮮血。

ワイもう死ぬんやな。短い人生やったな・・。
極度に落ち込み、あまりにもナーバスになった私は周囲にー198℃の空気をつくり出しました。それを見たオカンが一言。

それ、痔やろ
こうしてBBA(63)の助言のもと、人生で初めて肛門専門の病院へ行くことになったのです。
めっちゃ患者おるやん
私が行った病院はグーグルのレビューで星4がついてた名門中の名門。ちょっと歴史を感じるような古い建物でしたが、扉を開けてびっくり。
なんと、中は患者さんで寿司詰め状態だったのです。それもそのはず。
痔疾患は国民病と称されるほど、たくさんの方が悩まれている病気です。統計では成人の3分の1は痔を持っていると言われています。
人が多過ぎて座ることができなかったので立って待っていましたが、中には痛みで座ることができない方もおられました。こういうのを見ると、普段当たり前のように座ることができている幸せを噛みしめます。
「健康」って何より幸せなことなんですね。
女の子もめっちゃおるやん
意外だったんですけど、女性の患者さんの方が圧倒的に多かったんですよ。まぁ、この日がたまたまそうだっただけかもしれませんが。
なので、もし女性で恥ずかしがっておられる方がいらっしゃっても、全然大丈夫だと思います。受付から看護婦さんまで全員女性でしたし。(むしろ看護婦さんにち○こ見られるんで男の方が恥ずかしい説)
医師は男性の可能性があるかも知れませんが、ほんの少し勇気を出して行って見てくださいね!
診察めっちゃ恐いやん
長い待ち時間も終わり、とうとうその順番がやってきました。
診察室に入ってみると、先生は優しそうなジジイおっちゃん。低姿勢で口調も優しいし、好印象です。星5あげてもええんやでグーグル。

はい、じゃあ見ますね。横になってー。
ですが、まさかここから地獄が始まる事になるとは・・・。最初は指診。台の上で横になり、ケツの中に指を突っ込まれました。
【参考画像】左側臥位の姿勢。

画像出典:https://www.pmda.go.jp/files/000143821.pdf より引用
これが痛い(泣)
耐えられるけど・・・耐えれるけど痛い・・・。前言撤回。星マイナス4兆や、クソが!そして今度は「肛門鏡」と呼ばれる、なにやら怪しい器具を取り出して来たのです。
【参考画像】デジタル肛門鏡。

画像出典:https://msaito.jp/clinic/firast/firast-9.html より引用
こんなん入れられたらもう死ぬ・・・と覚悟を決めたのですが、なぜだかあんまり痛くない。どうやら、入れる前に塗られた軟膏(麻酔)のおかげでマシになってるようですね。これなら耐えられる。さすが名医!
〜20秒後、抜き取る時〜
あかん、やっぱ痛ぇ
抜かれた時の感覚を一言で表すと、「とんでもなくでっかいう○こが出る」です。幸い漏らしてはいませんでしたが・・・。
なので、これから行かれる方には、トイレを確実に済ませてから診察される事をオススメいたします。むしろお腹の具合が悪いならキャンセルして別の日にされた方が良いくらいです。
このような試練を何とか乗り越え、涙目ながらも無事診察を終えることができました。
痔の種類と症状

痔にはいくつかの種類があります。

内痔核(ないじかく)
外痔核(がいじかく)
裂肛(れっこう)
痔瘻(じろう)
画像出典:痔ーWEB https://www.iwadare.jp/G-WEB/1-0.html より引用
私が患った痔は内痔核【ないじかく】と呼ばれるものでした。
この内痔核にはステージが存在し、それぞれの状態によって治療が異なってきます。放置すると内側の痔がだんだん外に出て来て、最悪の場合、手術をする必要もあるのです。

Ⅰ度:痛みはなく少量の出血
Ⅱ度:排便時に痔が外側に出てくる
Ⅲ度:痔を手で押し込まないと戻らない
Ⅳ度:手で押し込んでも痔が戻らない
※手術が対象になってくるのはⅢ度以上
画像出典:痔ーWEB https://www.iwadare.jp/G-WEB/1-0.html より引用
タイトルで「悪化する前に病院へ」と述べたのはこのためです。初期のⅠ・Ⅱ度の場合、軟膏や市販薬で簡単に治療できます。気になる所がある方はすぐに病院へ行きましょう!
痔は人間にしかできない
診察が終わったあとの説明で、どうやら私はⅠ度だったことがわかりホッとしました。そしてその後、先生からこんなお話を聞けたのです。
「人間は重力に逆い直立歩行しているため、おしりの血流が悪くなってしまう。だから犬や猫のような四足歩行の動物には痔ができないんだよ。」
直腸の周りには大きな血管が存在します。

画像出典:広島大学大学院医系科学研究科より引用
便を排出する際にキズがついたり、排便に時間がかかり過ぎたり、力み過ぎたりすると、この血管の血流が悪くなり痔を発症するのです。
痔にならない為には、まず排便をコントロールすること。食生活や運動習慣を見直し、スムーズに排便できるように生活リズムを整えることが重要になってきます。
治療とその後の流れ

治療は軟膏を塗ってしばらく様子を見ましょうとのこと。早ければ1週間程度で治るそうです。これが悪化して手術になると2週間ほど入院しなければいけなくなります。
症状が軽度だった割には、深刻そうな顔をして診察室から出てきたのは私だけでした。半分以上いた女性の患者さんは、何ともないような感じで平然としておられましたね。
女性は出産もあるから痛みに強いのかな?男は出産の痛みに耐えられないってよく言うし・・・。
診察室でうめき声をあげて悶絶していたのも、ケツをおさえながら病院を後にしたのも私だけ。正直恥ずかしかったです(苦笑)
悪化する前に病院へ行こう
初めての診察で不安でしたが、終わってみての正直な感想は「痛かったけどまぁこんなもんか」って感じです。次からは普通にいけると思います。
この記事では自分の本音を書きたかったので、あえて「痛い」と書きました。ですが、決していたずらに恐怖感を煽るつもりで書いたワケではありません。
あくまで、痔に悩んでいて初めて病院に行くのが不安だという人のための参考になればと書いたのです。
伝えたかったのはビビリの私でもすべて耐えることができたということ。それこそ手術だったら耐えられていたかどうかわかりません。これが嘘偽りのない私の本心です。
だから、どうか皆さんにも勇気を持って一歩を踏み出して欲しい。恥ずかしさや恐怖を乗り越えてその先へ進んで欲しい。
その一歩は、間違いなく明るい未来をもたらしてくれると確信しています。なぜなら、健康でいること。痔を治して快適な生活をおくれること。
それこそが人生の中で最大の幸せなのだから。
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