どうも、妖狐(@yo_ko)です。
先日、経団連が日本型雇用の崩壊を示唆する発言を行いました。下記がそのツイートです。
新卒一括採用や終身雇用、年功型賃金など、戦後、長く続いた日本型雇用を見直しhttps://t.co/TTohS62Yk4
— 妖狐@限界集落ブロガー (@yo_ko_sometime) 2020年1月21日
やっと経団連が日本型雇用を見直し始めました。今後10年、確実に日本は大激動の時代を迎えるでしょう。「会社の名前」はもう通用しません。今こそ、新時代に通用する人材となるべきです。
今後、拡大するグローバル化や技術革新に伴い雇用が大変動するのは間違いありません。大学生で「内定をもらって一安心!」と思っていたら大間違いなのですよ。
我々労働者は、常にロボットやAIの隙間に入り込みながら、仕事を得るのを迫られるでしょう。企業に就職するのが安定ではなく、テクノロジーに代替されないスキルや経験を手に入れる事が安定となるわけです。
一生勉強しながら生きていく時代へようこそ

日本における学業といえば、義務教育が代表的なものでしょう。これは小学校の6年間と中学校の3年間、計9年間の教育を「日本国民の義務」として定めたものです。教育基本法によれば、
【第一条 教育の目的】
教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。
出典:Wikipedia
とされていますので、義務教育が「人格の形成」の部分に焦点が当てられている事がわかります。この点に関しまして、私は100%国の方針に同意するでしょう。
ただし、これが「人格の形成」ではなく「学習」という観点ならば、残念ですが9年間という期間はあまりにも短過ぎると言わざるを得ません。何なら、高校を合わせた12年間、大学を合わせた16年間ですら短いと言えます。
一生勉強しないと変化する世界に追いつけない
16年は世の中を変えるには十分過ぎるほどの時間。事実、今皆さんが手にしているスマートフォンも16年前には存在していませんでした。それほど別次元の世界になるのに、16年で学習をストップしても本当に大丈夫でしょうか?
原則として、世の中には不変の物はありません。世界にはまるで時を止めたかのような歴史的な街並みや文化遺産などがありますが、実際には刻一刻と時間は過ぎ去ります。人間が手を加えない限り、永遠にその姿を残せるわけではないのです。
不可逆に進んでいく時間に対し、会社に就職した段階で永遠に止まる日本型の学習。この差は決して覆る事なく、一方的に広がるばかりです。
そして、いざ自分が使えない人材として社会に放り出された時、人々は露頭に迷います。組織内で時が止まった人から見れば、そこはまるで異質なほど進化した世界。到底ついて行けるはずがありません。
これが「ゆでガエル」として会社にしがみつく無能な人材を増やしてしまう、悪しき日本型雇用の最大の問題点です。
【ゆでガエル】
1つの企業色に染まりすぎてビジネス環境の変化に対応できない様子を表す様。カエルを入れた水を徐々に沸騰させれば気付かない内に茹で上がるという理論から比喩に使われる。
2020年からは生涯学習の時代

一生勉強する事を表した言葉に「生涯学習」というものがあります。実は教育基本法にもこの生涯学習の理念があるのをご存知でしょうか?
【第三条 生涯学習の理念】
国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。
出典:Wikipedia
まさに私が言いたいことを代弁してくれている条文ですが、では実際に日本社会がそのような構造になっているか?と問われれば答えはNO。
だって、もしこの条文が本当ならば、会社を退職or休職して大学や海外留学に行けるようになってるはずですよね?
☑️OECD大学入学者の内25歳以上の割合
— 妖狐@限界集落ブロガー (@yo_ko_sometime) 2020年1月22日
「生涯学習」ではなく「会社に就職したら学習が止まる」システムの日本。そりゃ情弱増えますわ。 pic.twitter.com/SV2jAfXL9p
上記をご覧になればおわかりでしょうが、実際には理想とはかけ離れた社会構造になっているのが現実です。学習先進国の北欧に比べたら、目も当てられない酷さでしょう。
日本の会社組織は圧倒的な縦社会。規律や規則でがらんじめにして社員の学習機会を奪ってしまいます。それが個人の能力を下げて、結果的に無能社員を増やしてしまう事にも関わらず・・・。
同じ土俵に上がって来る後進国
先進国である日本は、今後、大きな経済成長は見込めません。市場が拡大する可能性は低く、これからほぼ100%衰退していく国です。
先進国の成長は減速し、成長率が2019年には2.0%、2020年には1.7%となると予測されています。新興市場国と発展途上国については、2019年の成長率が4.5%へとわずかに下がった後、2020年には4.9%に上昇すると見られています。最新の世界経済見通しによる予測をご確認ください。https://t.co/8UzmSpb8Zp pic.twitter.com/gqBDQvPRXh
— IMFニュース (@IMFNewsJapanese) 2019年1月21日
これは他の先進国にも通ずる事ですが、すでに限界まで成長した我々には経済成長の余地がありません。対して、昔の日本と状況が重なる後進国では、これから高度経済成長が見込まれています。市場がどんどん拡大していくわけですね。
近年、日本は国内産業が空洞化していますが、それは何も日本が悪いわけでなく、時代の流れとして当然な事なのです。この広がるグローバル化に対応しなければ、我々に未来はありません。
正解が一つじゃないからこそ生涯学習

状況が刻一刻と変化する現代において、一つの企業で生きていくというのはリスクの塊です。なぜなら、企業が倒産したり吸収合併したりするスピードが、昔とは比にならないほど速いからです。
日本型の終身雇用システムは会社が存続できて初めて成立します。しかし、今はもう会社が残るかどうかすら予測できません。
これから大激動の時代を迎える日本では、恐竜が滅んだ時の哺乳類のように常に変化していく事が求められます。その為には、まず情報を判断する力を養わねばなりません。つまり、生涯学習が必須なのです。
◾︎有名企業の今と昔
— TK@新卒物販起業家 (@tk_buppan_kigyo) 2019年12月23日
・DHC:翻訳
・任天堂:花札
・IBM:肉切り機
・シダックス:給食
・ローソン:牛乳屋
・エルメス:馬具の販売
・アメックス:運送業者
・マツダ:コルク栓製造
・ケンタッキー:ガソリンスタンド
・サイバーエージェント:営業代行
変化し続けることが大切ですね。
我々の祖先は厳しい自然環境に適応する事で今まで命を繋いできました。ほとんどの生物が死に絶える地獄のような環境でも、哺乳類は生き残ったわけです。
それは決して平坦な道ではなかったでしょう。しかし、明治維新の頃のように、日本人ならきっと自分自身で革命を起こせます。同じ日本人の一人として、私はそう信じてみたいのです。
おわりに
当ブログでは「新時代にふさわしい生き方」を軸に、他にも様々な記事を書いています。特にこれからの雇用が激動する社会では、絶対に収入は多角化しておくべきです。
下記にて、今後重要がある業界や副業についてまとめていますので、ぜひ参考にされて下さい。
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