どうも、妖狐(@yo_ko)です。
先日、2018年の話題作品「カメラを止めるな!」を観賞いたしました。この超低予算映画のヒットから、成功の秘訣を探っていきましょう。
低予算でもアイデア次第で成功できる

映画の製作というのは予算ありきのもの。
映画作品には多彩なジャンルがありますが、大作をつくろうと思うのならば相応の出費は避けて通れません。
・役者・スタッフなどの人件費
・ロケ場所・スタジオなどの施設費
・小道具・美術道具などの雑費
・宣伝の為の広告費
このような費用面を鑑みると、当然、大きな予算が組める有名プロダクションが有利になるのは目に見えています。
我々のような個人、あるいは小規模の集団で作品を作るのなら、同じ土俵で戦ったとしてもまず勝ち目はないでしょう。
すなわち、真正面から戦うのではなく戦法を変える必要があるという事です。
アイデア次第で何とかなる
2018年製作のインディーズ映画「カメラを止めるな!」
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300万円という低予算にもにも関わらず、最終的な興行収入は31億円を突破する異例の大ヒットとなりました。この裏には非常に優秀なアイデアが存在しているのです。
①人件費
この映画はなんと、無名の役者&監督で製作されています。私も初見の感想は、

こいつら誰や?見た事ないなぁ・・・
って感じでした。俳優&役者スクールの「ENBUゼミナール」という会社が製作したので、どうやらその生徒さんが出演されたようですね。
主演の映画監督役の方に関してはノーギャラだったんだとか。まさに極限まで削った人件費。
②構成
この映画のキャッチフレーズは「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」
一見ただのB級ゾンビ映画と思いきや、後半から急にタッチが変わりコメディ要素が強く入って来ます。序盤の伏線も見事に回収しており、見る人を惹きつける構成です。
冒頭の37分間はワンカットで撮影。しかも、その間に起こったアクシデントを実際に本編の中で取り入れるという斬新な手法です。
③広告
予算を抑えたこの映画には、広告は使われていません。当初はたった2館だけで上映される予定でした。ですが、最終的には350館以上にまで拡大しています。
これはズバリSNSの力。そう、今の時代クソ高い広告費用なんて必要ないんですよ。インターネットという、既存の拡散システムがあるんだから乗っかれば良いだけなんです。
要するにバズったら勝ちって事。この点だけはどんな大手とでも張り合えますね。お金はなくともアイデア次第で真正面から戦えます。
これは昔の時代よりも挑戦の敷居が低くなっている事を意味します。誰にでもチャンスが与えられる世界になったのです。
低予算映画のヒット作から学べ!

まず、一つ確実に言えるのは予算をかけたからといってヒットするとは限らないという事です。予算をかければかけるほど大作にはなりますが、それが必ずしも民衆にウケる事には繋がりません。
良い例として、スクウェアとハリウッドが手を組んだ「ファイナルファンタジー」という映画が存在します。
こちらは2001年にフル3DCGで製作された映画です。予算は驚異の140億円オーバー。しかし、この映画、見事に大ゴケ。大赤字。
なんせあの大企業スクウェアが、この映画の出した損失で潰れかけたくらいですからね。読みが外れると恐ろしいものなんですよ。
このような事例から、低予算は最大のリスクヘッジになると言えます。お金をかけるのではなく、時間をかけてきっちりアイデアと構想を練る方がはるかに賢い戦法です。
150万円以下の超低予算映画
約135万円という超低予算ながら、200億円以上の興行収入を記録した伝説のホラー映画があります。2007年アメリカで製作された「パラノーマル・アクティビティ」です。
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この映画は一般家庭でのポルターガイスト現象を描いた作品。良くあるホラー設定なのですが、低予算を実現できている理由の一つに、全編にわたって寝室で撮影されている点があげられます。
これは場所代もかからず撮影の時間短縮もできるというメリットの塊。事実、この映画の撮影は1週間で終わったそうですよ。
また、機材もあえて高級なものを使わず、ホームカメラテイストで撮る事でよりリアリティ感を出しています。驚くほどすべてが合理的です。
アイデアの勝利
予算は少し大きくなりますが、同じような設定で「SAW」という映画があります。※スプラッター系です。グロ耐性が入りますので注意。
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この映画は全編にわたって汚らしいバスルームが主なシーンです。真ん中に死体を挟み、両端に鎖で足を繋がれた2人がいるという設定。そして床にはノコギリ・・・。
一つのシーンだけでも、これほど観客を魅了する設定がつくれるのです。まさにアイデアの勝利と言えるでしょう。
これは映画だけにも関わらず、すべての映像作品に通ずると思います。今で言うと、個人がつくるYouTubeコンテンツにもね。
想像の斜め上を行くような斬新な設定、なおかつ大衆ウケが狙える凡庸性。お金をかけた大作でなくとも、この2つの持ち合わせた映像はつくれるはずです。
予算がないなら頭を使えばいい。チャンスが平等に与えられたこの世界で、チャレンジしない理由なんて見つかりませんよ。
今後、きっと驚くような低予算で、爆発的なヒットを飛ばす映画が出てくる事でしょう。それはもしかすると、私達の身近にいるごく普通の誰かさんが構想したものなのかも知れませんね!
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