どうも、妖狐(@yo_ko)です。
この記事は、今後30年以内に襲ってくるであろう南海トラフ地震対策のまとめです。今から災害の規模を予測し、最善の行動が取れるように準備しておきましょう。
【悲報】30年以内に南海トラフ地震が来る件

南海トラフ地震とは、「フィリピン海プレート」と「アムールプレート」と呼ばれる2つの大きなプレートが沈み込む一帯(南海トラフ)が震源地となる巨大地震の事です。
◆南海トラフ地震の想定震源域

画像出典:地震調査研究推進本部 より引用
この地震は約90〜200年ほどの間隔で起こっており、直近では1944年と1946年に計測されています。(昭和南海地震参照)
地震調査研究推進本部の予測によると、今後30年以内にM(マグニチュード)8〜9クラスの地震が起こる確率が70〜80%とされており、ほぼ確実に起こり得る災害と言えるでしょう。
下記は地震規模の目安です。
地震名 | 規模 |
阪神・淡路大震災 | M7.3 |
東日本大震災 | M9.0 |
東日本大震災クラス、あるいはそれ以上の大災害になる可能性があります。
人口減少に拍車がかかる日本では、救助に向かう人(若者)よりも救助を待つ人(老人)の方が多くなる可能性が高いです。そのような状況で、国や行政に対応を任せるのは得策と言えません。
いざという時に最善の行動が取れるよう、今の内から100%の準備をしておきましょう。
1. 津波対策
南海トラフ地震で最も注意すべき点です。
東海・近畿・四国・九州にかけて、太平洋側沿岸部には大津波が発生する懸念があります。マグニチュードから推測して、東日本大震災クラスの津波が来ると予想された方が賢明でしょう。
避難ルートおよび高台などを事前に把握しておく必要があります。東日本大震災でも、高台で難を逃れた方がたくさんおられました。
国も防波堤などの対策をとるとは思いますが、想定以上の津波が来た場合には役に立ちません。災害を逃れ生かされた我々には、過去から学んで過ちを繰り返さないようにする義務があります。
◆国土交通省ハザードマップ

国が作成したハザードマップを載せておきます。必要とあれば居住地の見直しも視野に入れて下さい。すでに住居を構えているなどの状況もあるでしょうが、命には代えられません。まずはご自分とご家族の命を最優先になさって物事を判断して下さい。
2. ライフライン

地震による被害で、電気・ガス・水道のライフラインが長期間停止する恐れがあります。2018年に起きた北海道地震では、道内全域が停電するという異常自体が起こりました。
もし同じ事が起これば、病院などの医療施設、あるいは信号などが機能しなくなり、大幅な混乱が予想されます。
そうなれば生活は困難を極めるでしょう。ここでは一つずつ対策を練る事にします。
電気
電気の復旧は比較的早い方ですが(先の北海道地震では復旧まで約1週間)、生活の中心を担っている為、非常に不便な思いをするのは間違いありません。
対策として最も優秀なのが、自宅の屋根などに取り付ける太陽光発電。
太陽光発電のメリット:ライフラインが止まっても電気が使える。売電できる。
太陽光発電のデメリット:設置費用が高い。パネルからの反射熱に注意が必要。
再生可能エネルギーは自然の力を利用する為、既存のインフラは関係ありません。自宅についているソーラーパネルと変電設備さえ潰れなければ、永遠に発電し続けます。
◆ジャパンソーラーリーシング

太陽光発電は地震対策というより売電目的でつけられる事が多いのですが、裏を返せば売るほど電気が作れるという事。自宅どころかご近所さんまで助けられます。「ジャパンソーラーシリング」なら無料でシュミレーションが出来てお得です。
次点で簡易ソーラーパネル+簡易蓄電池。
簡易ソーラーパネルのメリット:安価で持ち運びができる。アウトドアやキャンプなど、災害時以外にも活用できる。
簡易ソーラーパネルのデメリット:発電量が限られる。大容量の蓄電池が必要になる。
◆オンリースタイル

自宅の電気をすべてまかなう事は不可能ですが、テレビ・調理器具・暖房設備など一部なら可能です。一家に一台バッテリーを常備しておく事で、スマホや懐中電気といった緊急時の充電にも役立ちます。
ガス
ガスの場合は都市ガスにしてもプロパンガスにしてもタンク内に貯蔵されているので、保管タンクが潰れない限り使えるでしょう。正直、3つのライフラインの中で一番優秀だと思います。
ただし、保管タンクからガスが噴出した場合、火災になる危険性があります。タンクからのガス漏れは素人の手に負えるものではありません。
漏れを発見できるように、ガスにはあらかじめ匂いがつけられています。もし異臭がしたなら、速やかにその場を離れましょう。
※参照サイト:【東京ガス公式】「あれ? ガス臭い・・・」ガス臭いと気づいた時のNG対処法&正しい対処法
水道
さて、いよいよ水道です。実はこれが一番厄介な問題。個人的には、3つのライフラインの中で最大の被害をもたらすものだと考えています。
・地中深くの水道管が破裂した場合、復帰に時間がかかる。
・トイレが使えなくなる。都市部の人口密度では、おそらく仮設トイレでも足りない。
・他のものと違い、事前に用意できる術がない。
水道管破裂は地面の液状化現象のせいで起こる可能性が極めて高いと言えます。水道水が中〜長期間止まる事をあらかじめ想定しておかれた方が賢明でしょう。
【液状化現象】
地震の際に、地下水位の高い砂地盤が振動により液体状になる現象。これにより比重の大きい構造物が埋もれ、倒れたり、地中の比重の小さい構造物(下水道管等)が浮き上がったりする。
出典:Wikipedia
飲料水は事前に買っておくと有効かも知れませんね。下記は15年保存可能な災害用保存水です。
都市部では給水車を出動してくれるでしょう。ただし、給水用のタンクは用意してくれないので、自前で準備しておく必要があります。(※自治体によっては備えがあるかも?要ご確認下さい)
トイレに関しては、簡易トイレ(ポータブルトイレ)があるといざという時に便利です。
3. 家の倒壊・家具の転倒

M9クラスの地震の場合、何も地震対策がなされていない家屋は非常に危険です。また、老朽化した建物も危険だと言えます。
1981年6月1日に建築基準法が改正され、これ以前に建てられた建築物は旧耐震基準の建物である可能性が高い。(1981年6月1日以降に耐震確認を受けて新基準に認められたものもあるが、リスク回避の為に避けた方が無難)
高層ビルは耐震強度がきちんと保証されていますが、上層階は遠心力で凄まじい揺れが予想されます。ぶっちゃけ、中にいると生きた心地はしないでしょう。
※高層ビルの下では、上層階から割れたガラスなどが降ってきた場合、即死する危険性があります。落下物が予想される場所には絶対に近づかない事。
また、タンスや棚など、家具の転倒にも気をつけなければなりません。ここでは家と家具、両方の面から地震対策を考察いたします。
家・賃貸
・地崩れが起きそうな山
・津波の恐れがある沿岸付近
・高層マンション、あるいは高層建造物の近く
これらを避けて、出来るだけ築年数が新しく地盤が強いところに住みましょう。地盤については下記サイトで調べられます。

また、これから家を建てられる方にはこちらの対策をオススメいたします。基礎に圧縮空気を送り家屋を浮かせ、地震の揺れを軽減する装置です。
従来の免震構造と一味違い、地面と接していないので揺れを約30分の1ほどに軽減できるそうです。これならM9が来ても鼻クソレベルですね。
家具
家具は固定するのが一番良いですが、固定できない場合には転倒防止グッズで代用できます。
こちらは転倒防止用のジェルマット。4つで100kgの重量まで耐えられます。
こちらは天井に固定し転倒を防ぐつっかえ棒タイプの物です。伸縮するサイズ幅(SSS〜Lまで)が存在します。必ず事前にサイズを測り、対応した物を買いましょう。
おわりに
・津波から逃れられる避難経路(高台)の確認
・ハザードマップの確認(必要があれば居住地の見直し)
・ライフラインが寸断された時の準備をしておく
・地盤サポートマップの確認(必要があれば居住地の見直し)
・落下物&ガス漏れなどの危険予知
・免震対策&家具の転倒防止対策をしておく
地震が来た時に何より大切な事は「自分の身は自分で守る」を徹底する事。東日本大震災で多くの犠牲者が出たのは、災害を楽観視していた為に逃げるのが遅れてしまった事に起因します。
非日常では日常の行動をする必要がありません。頭を即座に切り替えて、逃げに徹しましょう。
良いですか?会社や学校に行かなくても良いと言っているのですよ。まず避難する事。何においてもこれを優先して下さい。
例え、会社が潰れようが学校が潰れようが、あなたの命が助かれば何の問題もありません。破壊された街も、いずれは元に戻ります。
我々人類には災害に打ち勝つ力があるはずです。
◆防災グッズ専門店Defend future

こちらは楽天で売り上げ1位を獲得した防災セットです。医療品を初めとする災害時に役立つアイテム44点が、すぐに持ち運びが可能なリュックに入って保存されています。正直、あるとないとで天地の差でしょう。
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