どうも、妖狐(@yo_ko)です。
先日、プチスランプを経験しました。3092文字の記事を書いていたのですが、久しぶりに途中で手が止まって動かなくなったのです。
※その記事はこちら↓
こんな経験、ブログをやり始めた初心者の時以来ですよ。なぜ今頃になって起こるのでしょうか?
この記事では、スランプが起こるメカニズムとその特徴について解説していきたいと思います。
スポーツ選手などがスランプに陥ってしまう原因

スランプとは、一般的な物事において普段の調子が出ない様子で、一定期間その状態が続くことを意味します。
スポーツではパフォーマンスの低下とも呼ばれますね。おそらく、多くのプロスポーツ選手も陥った経験があるのではないでしょうか。
単純に疲労やケガなどで心身共に参ってしまう事もあるのですが、実際には他の要因と複合的に絡みあって起こる場合がほとんどのようです。
では早速、原因を追求し、解決方法を探っていきましょう。
1. プラトー現象
物事を学習し始めた際、最初からそれを完璧にこなせる人はほとんどいません。
まれに天賦の才を持ち、凄い速さで習得する人がいますが、そんなものは一握りの存在でしょう。
普通の人は必ず、いくつかの段階を経て成長していきます。以下は学習曲線といって、学習の伸び代を表した曲線です。

このように、実際は理想の曲線よりももっと緩やかに成長し、その間に必ず停滞期を迎えます。人間は機械のように一直線で成長できないのです。
この停滞期はプラトー(高原現象)と呼ばれています。言わば「成長の壁」のようなものですね。
スランプは成熟した技術を持つ人にしか起こらないので、プラトーとは別物とされていますが、実際はまだ自分が成長段階であり、たまたま停滞期に入ってるだけという事も十分にありえます。
仮にもしそうだとしたら、落ち込む必要はありませんね。もっと上のステージを目指せるチャンスが与えられているのですから。
そういやどっかの誰かさんの名言に、こんなものがありました。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」と。
2. ルーティンの変化
先日引退されましたイチロー選手。彼が日米で成し遂げた輝かしい偉業は、今後、野球界の伝説として多くの人に語り継がれていく事でしょう。
そんなイチロー選手には毎試合行っていたルーティンが存在します。打席に入る前の屈伸。まるでホームランを予告するようなスイングの動作。
そして、お昼ご飯は7年間以上、毎日奥さんが作るカレーだったそうですよ。
このルーティンには心身のリズムを整え、集中力を爆発的に高める効果があります。多くのスポーツ選手が習慣性を重視するのもこの為です。
何らかの理由でこのルーティンが阻害されてしまった場合、大きく結果が落ち込むことは容易に想像できます。それがスランプにつながる可能性だってありえるでしょう。
集中できる体制を整える為に、周りの環境を一度見直してみるのも良いかも知れません。
3. 結果を求め過ぎる

ゴルフのスイングで飛距離を出す為には、程よく脱力する必要があります。
極度の力みは緊張を生み、ガチガチに固まった体からは柔軟性が失われてしまうからです。また、「ダフリ」といって、ボール手前の地面を打ってしまう凡ミスまで起こります。
格闘技を含むこの世のすべてのスポーツは、見てくれの派手さとは裏腹に単純な力任せの勝負ではありません。剛と柔、両方の性質を合わせ持ったしなやかな強さが必要とされるのです。
「結果を出す」というプレッシャーはとんでもなく大きな重圧。百戦錬磨のプロとて一人の人間ですから、冷静な判断を奪われ必要以上に力むのもありえる話です。
精神の乱れは必ず表面化して体に現れます。深い瞑想とリラックスをして気を取り直しましょう。
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スランプに陥りやすい人の特徴

出来れば経験したくないスランプ。長く落ち込んだ時期が続くと、モチベーションの低下にも繋がります。避けるすべは無いのでしょうか?
ここでは心理的な要因から、スランプに陥りやすい人の性格・特徴などを分析してみました。
1. 完璧主義者
これは非常に当てはまる確率が高いと思われますね。完璧な結果を求める人は、自分にも高いハードルを課す傾向にあるからです。
高い理想を達成する為の練習量を自ら下せるストイックさは賞賛に値します。自分を律して行動できる人というのはそんなに多くはありません。
しかし、完璧すぎるがゆえの繊細さを合わせ持つその心はガラスのように脆く、ミスや失敗に対する耐性を備えていないのです。
これは多くの場合、メンタルトレーニングによって改善できるでしょう。スランプに陥った自分を許容する事が必要になってきます。
2. 傲慢な性格

ストリートファイターなどの格闘ゲーム界で、輝かしい戦績を残すプロゲーマー「ときど」さん。なんと、東大を卒業してゲーマーという道を選ばれた、異色の経歴の持ち主です。
その熱狂的なプレイスタイルから多数のファンを獲得。世界からも注目を集め、名実ともに天才と言えるスタープレイヤーになりました。
しかし、そんな彼にも一時期、まったく勝てなかった時代があったのだとか。他の誰よりも練習量をこなしているのにもかかわらず勝てなくなった要因を、彼はこう語っています。
自分の土俵でしか戦っていなかったからだと思います。 (中略) 勝ち負けは強さの基準になりにくいのです。でも、僕は勝ち負けにこだわり続けて、本物の強さがわかっていませんでした。今は仲間ももちろんですが、対戦相手からも信頼されるプレーヤーが強いプレーヤーだと思います。
出典:プロゲーマーときど
格闘ゲームでは使うキャラクターによって若干の有利・不利が生じます。勝ちにこだわるならば当然、相手の不利をつき卑怯とも取れるような戦法を繰り出す事だってあるでしょう。
しかし、それにこだわり過ぎた氏はあっさりと相手に戦法を見抜かれてしまい、結局はボロ負けしたと話しています。
武道の試合では正々堂々と戦うために相手への敬意を払いますが、もしかするとゲームにも同じ事が言えるのかも知れませんね。
相手へのリスペクト。それが勝負自体をより高レベルな試合へと昇華させ、さらに上のステージへ駆け上がる経験値になるのです。
おわりに
・成長の停滞期
・ルーティンが阻害される
・結果を求め過ぎる
・完璧主義
・傲慢な思い込み
避けようとしても避けきれないものには、それを受け入れる度量が必要になってきます。
「努力は裏切らない」とは言いますが、人間がモチベーションに行動を左右される以上、その努力を挫折してしまうのもよくある話です。
短期的な目ではなく長期の視点を持つ事。そして挫けそうになりながらも、ルーティンのようにコツコツ練習量をこなす事。これがスランプを突破する要となります。
その経験は絶対にムダになりません。深く沈んだ状態の中でも努力をするあなたなら、逆境をバネにもっと高く飛び上がれるはずです。
もちろん、生まれつきの能力の問題もまったく無視はできない。それでもやはり、これはおまけみたいなものだ。絶え間なく、粘り強く努力する。これこそ何よりも重要な資質であり、成功の要といえる。
出典:トーマス・エジソン
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