どうも、妖狐(@yo_ko)です。
この記事では今後、非常に需要が見込まれなおかつ高収入の仕事である「特殊清掃」の業界について、お話していきたいと思います。
幅広い清掃に対応してくれる「特殊清掃」を利用しよう

特殊清掃とは、主に孤独死などで腐敗した死体があった物件を清掃する仕事です。もちろん、その他にも
・害虫駆除
・粗大ゴミの撤去
・水周りの清掃
・ゴミ屋敷の解体
など、活動は多義に渡ります。
通常の清掃業者とは異なり、清掃が難しい特殊な状況でも対応してくれます。いわば掃除のエキスパートです。これから高齢化を迎える日本では、特に必要になってくるサービスでしょう。
彼らの対面する現場はあらゆる場面が想定されています。感染症の懸念も踏まえて、防護服は必須に近いです。
過酷な労働環境となる事が予想されますが、その分需要は高まります。誰にでもできる仕事ではありませんからね。
各社のサービス内容
特殊清掃サービスを展開されている各社の内容をご紹介させて頂きます。利用される方は十分に検討してからご判断下さい。
◆特殊清掃隊

こちらはシェアリングテクノロジーが運営する特殊清掃サービスです。大手が展開しているだけあり、現地調査や見積もりが完全無料になります。
・孤独死など遺体があった物件の清掃、及び遺品整理。
・カビの除去・除菌・消臭など、衛生面での対策。
・害虫駆除。害虫が大量発生して手に負えない場合の対策。
・その他、通常の清掃業者では対応出来ないプロレベルの清掃。
サービス内容は非常に幅広く、まさに掃除のプロって感じですね。個人レベルでは対応不可能なゴミ屋敷などにも対応してくれます。
「プロレベルの清掃」をモットーに活動されており、24時間対応・年中無休・全国どこでも出張可との事。気になる案件のある方は、無料相談だけでもされてみてはどうでしょうか。
◆ライフリセット

こちらは株式会社アシストが提供する特殊清掃サービスです。上記と同じく大手ですので、現地調査や見積もりは完全無料になります。
・孤独死など遺体があった物件の清掃、及び遺品整理。
・カビの除去・除菌・消臭など、衛生面での対策。
・生前の清掃予約。
サービス内容としましては孤独死対応のみになります。値段を考えるとコストパフォーマンス良しです。
幅広い年齢層(30〜80代)に対応されており生前予約もあります。自分が亡くなった後、お世話をしてもらう保険みたいな感じですね。
また、一般業者が入れない場所でも対応可との事で、衛生管理面では徹底されている印象がありました。
孤独死という社会問題を抱える日本

今後の日本において、孤独死は避けられない社会問題となるでしょう。爆発的なスピードで加速している少子高齢化の為です。
人口密度の高い都市部では、火葬場が足りなくなるほどの人数が亡くなります。下記は内閣府が発表している死者数の推計データです。
◆出生数及び死亡数の将来推計

画像出典:内閣府より引用
単純計算しても、今後10年間で1000万人以上の方が亡くなります。また、既婚率も下がり続けている事から、身寄りのないお年寄りが増えるのも間違いありません。
高齢化に比例して増える孤独死対策に、いち早く手を打つことが求められるのです。特殊清掃はその道の先駆者となるでしょう。
いかに「特殊」であるか
言わずもがな、遺体と対面するというのは非常に稀な事。医療関係の仕事をしていれば起こりうるかも知れませんが、一般的な職業の方には無縁の問題です。
それ以上に、長い間発見されなかった遺体に対面するというのは、まず無いでしょうね。それがどのような形状をしていて、どのような匂いを発しているかもご存知ないと思います。
人体には100兆を超える微生物が存在します。我々は「人間」という一つの生命体ですが、実際には様々な細菌の乗り物となっているわけです。
人が死に至ると血液循環は止まり、体内を守る細胞活動も停止します。内部のバランスは崩壊し、バクテリアや菌が好む土壌が完成。腐敗が始まるのです。
◆観覧注意。孤独死のリアルな現場
大家さんにとっては痛恨の極み
孤独死は、賃貸オーナーや管理会社にとって頭が痛い問題になるのは間違いないでしょう。いくら清掃費用が高いからと言って、自分で出来るほど簡単な作業ではありませんからね。
それどころか、感染症などの二次災害を引き起こす危険性があります。素人はまず手を出すべきではありません。
日本では古来より、死を扱う仕事は忌み嫌われて来ました。納棺師を描いた映画「おくりびと」には、そのようなシーンがきっちりと映し出されています。
ですが、もうそんなこと言ってられない時代になってるんですよ。なんせ、国民の3分の1が65歳以上。4分の1が75歳以上の国になるのですから。
昔、散々忌み嫌っていた人達がお世話になる時が来たのです。人生とは皮肉なものですね。
おわりに
我々は機械で出来たサイボーグではありません。体内の細胞が分裂できる数は限られており、必ず年を取りやがて死を迎えます。
ゆえに本当に大切なのは死を避けようとする事ではなく、限られた人生の中で何を成し遂げられるかなのです。それに気づけたなら、死を扱う仕事を忌み嫌う必要などない事もわかります。
一つの生命の帰らぬ死を尊重し、次に生きる人の為に繋げる事。これほどに素晴らしく真に人の心を打つ仕事はAIや機械には代替不可能でしょう。
人はいつだって、いろいろなものにさよならを言わなければならない。
出典:ピーター・ビーグル
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